気付かされて、それまでの自分を見失って……。
”本当”の自分と、初めて向き合えることが出来ると思って……。
―夏休みが始まる7月の終わり頃―
主人公の上杉孝也は学園祭実行委員会に立候補する。
委員長は兼ねてから憧れていたクラスメイトで優等生の天原みやび。
少しでも距離が縮まればと思っていたある日、
彼女の普段とは違う一面を見てしまう。
同じ時期、妹の朱乃が所属するバスケ部の試合も近付いてきた。
慌ただしくなる日常。
幼なじみの都宮なづき、偶然知り合うことになる鳴ヶ崎カンナ。
伊達行人達と共に過ごす学園最後の夏は少し違う予感がしていた。
そして、父親の再婚。どうやら相手の女性には連れ子がいるらしい。
朱乃と孝也は新しい家族と過ごすことになり、準備に追われることになる。
引越し当日。
父親の再婚相手と一緒に訪ねてきたのは
まさかの委員長……天原みやびだった。
―――醒めない夢をみているように。
そこにある当たり前の幸福を噛み締めて、みんなが笑っていた。
共に過ごせる最後の夏を、いつまでも忘れないように。