見た目は日本と変わらないのに、

“ユリアーモ”と呼ばれる聞いたこともない言語が
主流（？）の異世界に迷い込んでしまった
女子高生――凜。

そんな彼女を助けてくれたのは、
お世話役を買って出た
天使のような女の子――ルカと、
少し意地悪な大人の女性――レイだった。

ことのはアムリラートの続編にあたる今作では、

凜の知らない『ふたりの過去』と、

誰も知らない『ふたりの現在』が語られる。

いつかの未来へ

異世界での空の色の変化に囚われ続ける
女子高生――“凜”は、苦悶の日々を送る。
帰らなかった自分、帰ってしまった自分。
どちらが正しかったのか判らない状況で、同居人
の中学生……“ルカ”との関係にもヒビが入り
始める。昔からの親友の“柚実”、敵視しがちな
“カナーコ”などの存在がちらつく中で……
果たして凜は、どんな未来を選ぶのか？

□ポイント□　
友人と恋人の境界線、とは？　純愛の行方

いつかの過去へ

中学生のときに異世界へと落ちてきた“レイ”も
成人を迎え、新しい仕事を任されることに。
その準備に追われていたある日、彼女は駅の近く
で幼い女の子――“ルカ”と出会った。
そしてレイは、勢いからルカを
『保護者として引き取る手続き』をしてしまう。
うら若き新米司書と、気難しい小学生の波乱
溢れる共同生活が……いま、静かに幕を上げる。

□ポイント□　
他人が家族になる、とは？　親愛の情熱